ひっひっひ、ボートレースを長く見ておると、「今日は潮が荒れそうじゃ」とか「満潮や干潮で波乱が来るぞい」なんて話を耳にすることが多いもんじゃ。 おぬしも一度はそんな噂を聞いたことがあるじゃろう? そこでのう、潮の影響を受けると言われるレース場に絞って、本当にそういう傾向があるのか、あたしなりに調べてみたんじゃ。

潮の流れはレースに影響するのか?おばばが分析
潮の影響を受けるレース場
今回対象になるのは以下の11場じゃ。桐生や戸田などの淡水のコースは関係ないぞ。
- 丸亀
- 児島
- 大村
- 宮島
- 平和島
- 徳山
- 江戸川
- 福岡
- 若松
- 鳴門
満潮・干潮と万舟率
データ(2024年全場全レース)を「満潮」「干潮」「その他の時間帯」に分け、さらに上げ潮・下げ潮で細かく見てみたんじゃ。 万舟率――つまり払戻金が1万円を超える確率じゃな――が、潮の動きでどう変わるかを比べたわけじゃ。 数字というやつは正直なもんでのう、満潮だから特別荒れやすい、干潮だから落ち着くということはないんじゃ。同じく、上げ潮とでも下げ潮でも万舟の発生率には影響はないということじゃ。数字が物語っておるぞい。

潮流の強さと万舟率
こちらのグラフでは、潮流が強いときに荒れやすい、弱いときに荒れにくいといった一貫したパターンは見られんかったのう。

補足:特に潮流の強さが 1.0 のときは万舟率が 100% になっておるが、これは少数の事例でたまたま全てが万舟になっただけじゃ。 こういう極端な数字は「飛び値」と呼ばれての、実際の傾向とは限らんのじゃ。判断には気をつけることじゃぞ。
おばばのまとめ
- 満潮・干潮のタイミングで大波乱が増えるという明確な傾向はなかった
- 潮の流れが強くても弱くても、万舟率は大きく変わらなかった
- 潮の状態は「水面コンディション」に影響する可能性はあるが、それが直接結果に表れるとは限らない
潮は確かにレースの展開を左右する要素じゃが、それを読むには経験と観察が必要じゃ。 数字と実際の走り、その両方を見て初めて「潮の声」が聞こえてくるもんじゃぞい。 まあ、長いことやっておると、データの奥に潜む潮の癖が見えてくる…それが舟券師の醍醐味というもんじゃ。
潮も風も、自分で選ぶことはできん。じゃが、舵の切り方はいつだって自分次第じゃ。レースも人生も、流れに呑まれるか、流れを味方につけるか──そこが腕の見せどころというもんじゃのう。